スポーツ中に突然倒れてそのまま亡くなってしまったというニュースが時々新聞で報道されます。このような突然死の多くは心室細動という不整脈が原因で起こります。
この心室細動になると心臓は細かく震えているだけで全身へ血液を送り込む機能が全くなくなってしまいます。この心室細動に陥った人を助けるには、出来るだけ早くその心臓に電気ショックを与えて、心臓本来のリズムに戻すことが唯一の方法です。
これを除細動と言います。この治療を可能にする装置がAED(Automated External Defibrillator自動体外式除細動器)です。現在は一般市民(非医療従事者)でもAEDの使用が可能となっています。AEDの使用方法は簡単で、電源を入れれば、救命の手順を音声にて皆さんに指示します。突然死は、時と場所を選ばず起こってきます。
心室細動に陥った人を助けられるのは、そばにいる貴方しかいないのです。
最近、公共の施設、空港、駅などにAEDの設置が始まっていますが、和泉市医師会では大切な命を一人でも多く皆様に救っていただきたいという思いから、AEDを和泉市に3台寄贈し、和泉市児童生徒健康管理研究会でも和泉市内の全公立中学校に1台ずつ寄贈設置致しました。